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研究内容

グライディング浮上

1996年〜1997年 加速度研究2

グライディング

いったいどれくらいの空気を持っていれば、このグライディング浮上が可能となるのか? その問いに答えるために、ペンギンの体の密度や抵抗などの物理条件を考慮したモデルを作り、数値実験によって保有空気量を見積もりました。

大型のキングペンギンでは、500mLから1.5L、中型のアデリーペンギンでは400mLから900mLの空気を保有していたのだろう、という結果となりました。特に興味深いのは、ペンギンが潜水深度に応じて空気量を調節しているという点です(深度と空気量)。例えばキングペンギンの場合、300mの深度まで潜る場合には、解剖学的限界に近い1.5Lの空気を保有しているようでした。

ところが、50m前後の浅い深度の潜水では、あえて吸い込む空気量を減らしているという結果となったのです。

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覚悟の瞬間 東京大学 大気海洋研究所 佐藤克文

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